Adventurer3の制御6.7

Slic3rで出力したファイルの出力に対応

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機能追加項目

Slic3rがAdventurer3で使えるか調査の結果、少しファイルを修正すれば使えるのではないかと考え、Adventurer3コントローラーに、Slic3rも出力対象として付け加えることにした。

機能内容

以下の対応を行い、修正したファイルの内容を「ファイル修正機能」でさらに修正を加え、Adventurer3に出力するようにしている。

  1. Z軸移動速度の修正
    XYの移動速度と同じ速度になっていたため、パラメータで指定したZ軸移動速度にする
  2. 「ファイル修正機能」で修正可能なように、ヘッダー部分とフッター部分を加工する
  3. 温度指定コードの最後にT0をつける

Z軸移動速度の修正

G1 Z0.230 F4800.000

上記のような高速な移動速度を、パラメータで指定した移動速度に変更する。

ヘッダー・フッターの修正

; generated by Slic3r 1.3.0 on 2019-04-05 at 15:48:06

; external perimeters extrusion width = 0.44mm (1.81mm^3/s)
; perimeters extrusion width = 0.56mm (4.69mm^3/s)
; infill extrusion width = 0.50mm (4.98mm^3/s)
; solid infill extrusion width = 0.56mm (1.88mm^3/s)
; top infill extrusion width = 0.56mm (1.41mm^3/s)

M107
M190 S60 ; set bed temperature and wait for it to be reached
M104 S220 ; set temperature

; Filament gcode

M109 S220 ; set temperature and wait for it to be reached
G21 ; set units to millimeters
G90 ; use absolute coordinates
M82 ; use absolute distances for extrusion

上記のようなヘッダーは、以下のように修正。

; generated by Slic3r take4
;   defaultSpeed,3000
;   rapidZspeed,30
;   rapidXYspeed,4800
G90
M82
M107
M140 S60 T0
M104 S220 T0
M104 S0 T1

フッターは以下の行以降をすべて削除。

;END gcode for filament

また、この内容を「ファイル修正機能」で変更できるように対応。

温度指定コードの対応

温度指定コードのフォーマットがFlashPrintで出力したものと異なっていた。末尾にT0がついていなかったので、それをつけるようにした。

「ファイル修正機能」での対応

Slic3rファイルについては以下の対応を行っている。

  • コメント行の除去
  • 開始・終了コードの追加
  • 遊び除去コマンドの追加
  • グローバルオフセット
  • 不必要なリトラクションの除去

ブリムの速度・吐出量の変更は、ブリム部分の識別ができなかったため、実施していない。

不具合修正項目

拡張子が正しくても、ファイルがFlashPrint、Simplify3D用でないファイルを「ファイル修正機能」にドロップしたり、Slic3r用でないファイルを「Slic3r変換」にドロップすると、エラーメッセージが出ていたのだが、その内容がおかしかった。

それを修正。

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