スタートアップやDEMAなどの配信動画などを見ていると、時々面白いダイビング関連機材が出てくる。
今回見つけたのは、「そういえば、数年前にも同じようなものがあったな」というもの。
紹介するのはスマホに関連するダイビング器材。
水中でスマホ(タブレット)の操作ができるハウジング
新しく発表されたもの
スマホをハウジングに入れてしまうと、水中でタッチパネル操作ができなくなるというのがスタンダードだと思う。
これは、ハウジングにスマホを入れてしまうと、タッチパネルとハウジングの間に隙間があきタッチパネルを直接タッチできないから。
直接タッチ可能の物でも、例えばDICAPac等の防水ケースの場合、ケースがピタッとタッチパネルに張り付き、指でタッチしても周りも海水がケース越しに存在しているため、タッチした場所が分からない結果になる。
これを改善するには、指でタッチした部分だけ電気変化が起こるような仕組みを、何とかハウジングに組み入れるといったもの。
これを実現したのが、SeaTouchという製品。
タッチ部分を中空な柔らか素材にして、タッチした部分がへこみ画面に接触、そして電気変化が起こりタッチした箇所を認識するというもの。
一応、紹介動画でも、水中で、タッチパネルを使用したスマホの操作を行っていた。
昔見たもの
SeaTouchを見た時に思ったのが、数年前に出たiPadを海中で操作するというハウジング。
iDiveという名称のハウジングで、タッチ可能な箇所はFLEXIBLE MEMBRANEという素材を使っており、この素材は透明で柔軟性があるもの。さらにハウジング内部に水圧に応じた追加空気を入れて圧平衡の状態保ち、素材とタッチスクリーン間に空気層を保持している。
指で素材ごとタッチスクリーンに押し付けることで、適切な電気変化が発生し、iPadの操作が行えるようになっている。
本当に水圧に耐えられるのか
海中20m以上も潜れば、それなりに水圧がかかる。
iDiveの様に圧平衡を保っていないということは、ハウジング本体、主にタッチパネル部にそれなりの圧力がかかっているということになる。
その圧力をスマホが直接受けるという形になると想像すると、ハウジングの耐圧が80mあるといっても、内側のスマホが壊れてしまうのではないかと、心配になってしまう。
以前ニコンのAW 130という、ハウジングに入れず、そのままでも水深30mまで使用できるというカメラを持っていたのだが、これも20m位まで行くと、液晶モニター部の厚さ7~8mmある透明なプラスチックもそれなりにへこんでいたのを見たことがあるだけに、SeaTouchの構造にちょっと疑問を感じている。
スマホをダイコンにする機器
新しく発表されたもの
昨年、次のような商品が発表された。
スマホ用のハウジングにつけて、ダイビングコンピューター代わりにするというもの。
この装置で水圧と水温を計測し、減圧計算の結果をスマホに表示している。
装置とスマホ間は、Bluetooth接続してデータのやり取りをしているみたいだ。
機器とスマホ(ハウジング)をくっつけた状態であれば、電波は通るようだ。
これを見つけた時、これとほぼ同じものが、以前売られていたのを思い出した。
昔見たもの
製品名はDiveNavというもの。
現在、その製品を売っている会社は存在せず、覚えていた内容を頼りに調べたところ、下の図のようなものを探し出せた。
左が本体で、ここに水圧・水温を計測できるセンサー類が入っており、右が本体をハウジングにつけるための器具になる。
アプリケーションは、Android版はiDiveという名称で登録されていた。
また2~3年後ぐらいには、diveroidも消えているのではないだろうか。
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