現状、4.0.1を使っていたのだが、4.3でZ Hopなるものが出たということを聞いて、どんなものなのか、また4.0と何が違うのか、ちょっと調べてみた。
スライスパラメータの差
一般的な
外殻を超えた場合にのみ引き込む
英語版は「Only Retract When Crossing Outline」となっていた。
「外殻」は誤訳かな。「外周」を超える場合のみリトラクトを実施するという意味だと思う。
リトラクト動作を減らしたい場合は「はい」。この場合、印刷速度は速くなる。ただそうすると、上側に積み上げるものがない箇所に糸引きが発生する。
それを阻止したい場合は「いいえ」に設定する。
以下は、Simplify 3Dのビューワーで見た結果。
緑の丸点がリトラクトの箇所。「はい」のほうが、個数が少なくなっている。
- 「はい」の場合。
- 「いいえ」の場合
サポート材
Auto Setup Z Hop
4.0は「ヘッド移動中にベッドを下げる」だった。
Adventurer 3等、Z軸移動はベッドではなくヘッドなので、両機種に対応できるようにしたのかな。
パラメータ名称のみの変更だと思う。
ラフト
ラフトの最高速度を超過
英語版は「Above Raft Maximum Speed」。
「ラフトの最高速度」でよかったのではないか。
ラフトの上の1層目の速度を設定速度以下にすることで、1層目とラフトの接着をよくする見たいだ。
右がデフォルトの30mm/s、左が10mm/sにした結果。
高度な
ステッピングモータ電圧の設定が消えた。
左が4.0、右が4.3。
M907の設定が削除されている。
その他
Z Hop
ヘッド移動の場合、すでに印刷されているものにヘッド先端を引っ掛けないように、印刷のZ軸と異なるZ軸に移動してから、XY移動する設定。
左が「Always Enable」。移動前にZ軸を0.2mmだけ上に移動している。
Z軸補正
高さを補正して出力しているようだ。
変更した高さに合わせて、吐出量も変更している。
右がZ軸補正1%で出したもの。
左に比べ1%(パラメータで設定可能)、Z軸に対して倍率をかけて出力されているのではないかと思う。
連続印刷
こんな感じ。
配置したモデル単位で出力をしている。
モデルの上をノズルを通り過ぎることがないので、他のモデルからの移動時に出る糸引き線がなくなるとのこと。
その他
4.0と4.3で同一モデルを出力したのだが、かなりの差があった。
モーター制御コードの出力
前にも書いたが4.3で出力されなくなった。
M108コードが抑制されている
4.0まで、無駄にM108が出力されていたが出なくなった。
レイヤー数がコメントに入っている。
M907のモーターコードの代わりに、レイヤー数が入っている。
出力形状
プレ押し出し部分や、本体部分の出力形状のアルゴリズムがかなり変更になった模様。
出力結果の差分を出してみると、前の出力結果と大幅変更されている。
プレ押し出しからして、4.3のほうが出力データが減っている。
どういった変更がされているのか、聞いてみたい。
最後に
4.3で機能的に使えるものはないので、使うとしたら4.0.1のままでいいかな。
あと、バージョンアップしたら、「何が変更されたか」についても出してほしいと思う、今日この頃。
FlashPrintもそうだが、ファームウェアもそう。
基本的に、自分に関係するかしないか分からないので、バージョンアップ・ファームアップを積極的に実施していく意欲がわかない。
以前、ファームアップの内容を教えてもらいたいと問い合わせたら、公開していないといわれたし。
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