Adventurer3の制御5

コンソールベースでAdventurer3の制御が可能となったので、とりあえず公開。

モジュールのダウンロードはこちらから

解凍すると、programフォルダとsrcフォルダがあり、program側に実行モジュールがあるので、exeを実行すると、プログラムが開始される。srcには実行モジュールのソースファイルがあるので、心配であれば、こちら側を使って構築して。なお、有線LANに接続しているAdventurer3には未対応。

機能概要

  • 起動していて無線接続しているAdventurer3を探して自動接続する。
  • > でコンソール入力状態なので、ここにコマンドを入れるとそれをAdventurer3に送付する。

自動接続

Adventurer3が無線LANに接続する際、ローカルアサインアドレスを自動的に使ってしまっているのは、Adventurer3の制御1で分かった。(ファームがv1.0.7でのみ確認)

そこで、このMACアドレスを探し、IPを特定することがarpコマンドを使えばできる。この内容をもとに、機器側に接続する。

複数台あったり、有線LAN接続の場合の動作は不明。無線LAN接続時、PC側にIP情報が届かないなどがあったら、事前にFlashPrintで接続しておいてもらう必要がある。

接続する機器がない場合は、プログラムは立ち上がり直後、すぐ終了する。

コマンド入力

“>” が表示されている状態で、文字列を入力すると、それをコマンドとして解釈し、機器側に送付する。

  • p
    現在のステータス(温度や機器の状態、印刷状況)を表示
    たまに、温度や印刷状況などの結果が違う場合がある。その場合は、このプログラムの再起動をすれば表示される。
  • l
    LED表示のON/OFF。
    lの後ろの文字がないか1の場合ON、0の場合OFF
    ビルド中も、利用はできた。
  • s
    緊急停止コマンド送付
    M112の送付
    印刷中にsを押すと、ノズル温度も下がらず、ノズルも現時点の場所で止まるので、注意。
  • j
    印刷開始
    jの後ろにファイル名を指定する。
    jと入力後、出力するファイルをコンソール画面にDrag&Dropすると簡単に設定できる。
    ファイル転送自体を止める機能はつけていないので、印刷を止めたい場合は、印刷開始後、jobstopと入力する。
  • jobstop
    印刷停止。FlashPrintや機器側画面で■ボタンを押したときと同じ動作になる。一応試してみたら、同じだったので。
  • G もしくは M
    Gコードとして認識し、入力された文字列をそのまま送信する
    例えば、G1 X0 Y0 F3000と入力すると、ノズルが中心に移動する。
    座標は、校正した時の位置がX0Y0Z0になるようだ。
  • q
    プログラムを終了する。

間違ったコマンドは無視している。

G/Mで認識できないコマンドがある場合、機器側には一応送信するが、5秒のタイムアウト後、コマンド入力状態に戻るようにしてある。この場合、機器側との接続は切れてしまうのだが、プログラムには、一応、自動再接続する機能を持たせているので、コマンドの入力は続行可能。

プログラムの終了

“>” からqを入力するか、ウィンドウ×ボタンでもOK。今のところ、機器側には異常が出てはいない模様。

最後に

今後は、GUIからAdventurer3を制御可能なプログラムの作成にシフトしていき、ファイルのポスト処理も含めて、出力精度/出力環境の向上を図っていく予定。

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