ベッドの水平だし

Adventurer3を購入後、同梱されているフィラメントでは何とか出力ができていたが、FLASHFORGE社製以外のフィラメントでは、ラフトをつけないと1層目がはがれてしまい、うまく出力ができなかった。

色々と調べた結果、ベッドがノズルに対して水平と呼ばれている状態じゃないと、うまく出力できないというのが分かった。

そこで、自分のものを調べたところ、四隅と中央の5箇所でノズルとの隙間の距離が異なることが分かったので、水平だしをやることにした。

FLASHFORGE推奨の方法

ユーザーガイドに、水平だしの記載がないため、まずはFLASHFORGEのサポートに問い合わせを行った結果次のような答えをいただいた。

  1. 天板を開けてZ軸のスクリューロッドを回し調整する
  2. ビルドプレートの四隅にビニールテープなどを張り、爪との間に隙間を作って微調整する

これに従い作業をしたが、結果としては十分な水平を取ることができなかった。

推奨以外のやり方

FLASHFORGE推奨以外がないかを探したところ、tweetされたものがあった。

水平だしの進め方

上記を踏まえ、以下のように勧めるのが一番いいのかなと思った。

ベッド左右のバランス調整

Z軸のスクリューロッドでの調整

FLASHFORGEのサポートページの「Adventurer3ベッド水平出し用固定具」とその下の「調整方法の動画リンク」を参考に調整。

この調整では、ベッドの右側が0.2mm下になるような感じで追い込めればいいと思う。

黄色い部品を外し、赤いスクリューを回すことで、左右のバランスを調整する。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このとき使う冶具は、上の図のようなものなのだが、プリント出力したものなので、最大で0.2mm程の誤差がある。
右側にはめるものは、できれば短いほうが、後の調整がしやすくなる。

ベッド下にテープを張る

スクリューロッドでの調整では、完全に左右が同じ高さにならないので、その補完のため、ベッド移動のためのローラー下に、ベッドをかさ上げするためのテープを張る。

この赤いのがテープで、私のは、ベッド右が0.3mm程下がっていたので、ダイソーで買ってきた、プラ板を切って使っている。ちなみに黄色の丸部分が、ベッド下のローラー。

微調整・ベッド上にテープを張る

最後に、ベッド前後の微調整。

私のベッドは、右上がさらに0.3mm程上がっていたので、ベッドの上、爪に引っかかる部分にテープを張って最終調整をした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

水平度の確認方法

ベッドとノズルとの距離の確認には、FlashPrintのプリンター操作を使った。

  1. 校正
    正しいノズル位置にするため、まずAdventurer3の画面から校正を実行する。これで、ノズルの0位置をまず決めておく。
  2. プリンター操作でZ軸を0.0にまで持っていく

    操作画面のJOGモードで、X、Yを中央付近に持ってくる。
    この時JOGモードは「連続手動動作」がいいと思う。
    中央付近にしたら、JOGモードを0.1mmにし、Z+を押しZ軸を0.1mm高さまで持ってくる。
    ちなみにZ-を押すと、-0.1mmの高さになるので、ノズルがベッドを押し付けてしまう。
  3. 再度JOGモードを「連続手動動作」にし、ベッドに対してノズルの位置を上下左右に移動させ、その際のベッドとノズルの隙間を計測して、ベッドとノズルの水平度を測るようにする。

隙間を測るのには、テーパーゲージがあるといいかもしれない。

私は、手持ちがなかったので、Z軸高さを0.0位に手動で持っていき、紙を重ねることで隙間を測った。

Z軸スクリューロッド調整での問題点

当初、この対応で問題解決かと思ったが、実際にやってみると、いろいろ問題があった。

まず、水平だしに使う冶具の精度。冶具はSTLで配布され、自分の3Dプリンターで出力するのだが、プリンターの精度自体が±0.2mmとなっており、実際に出力されたものをノギスで測ったところ、やはり0.2mm位の差があった。これを使えば、ベッドの水平度合いにも反映される。

次にスクリューの固定時の問題。スクリューを回し調整した後、ベルト固定のための部品を取り付ける際に、ベルトとスクリューが微妙に回ってしまい、左右でやはり若干の差が出てしまう。手が4本あれば、固定できるのかもしれないが。

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