FlashPrintのサブバージョンが上がったのでスライス関係で何か変化がないか調べてみた。
ChangeLogsを見る限りスライス関係の変更はなさそう。
- 2022/07/20 追記
Ver 5.4.0は何か致命的な問題があって取り下げられたらしい。
この情報、日本はTwitterでしか出ていないようだ(不親切だ)。
FlashPrintを起動すると時々出てくるコマーシャル画面。これに5.3.4へのダウングレードをしてもらうように表示したらいいのに。なおこちらは、HP内のブログとして情報が出ている。
https://www.flashforge-germany.com/blog/2022/07/18/flashprint-5-4-0-guider-2s-druckprobleme/
上記によるとGuider 2Sで問題が出ているということなのだけど、Guider 2Sの5.3.4と5.4.0の出力比較をしても、下の記事内で書いている通りの箇所でしか差が見られなかった。
ヘッダー部のビットマップ情報を取り扱うライブラリ等に問題があったのだろうか。
デフォルトパラメータでスライスした結果
提供されている20mm BoxをPLAのデフォルトで印刷した結果が以下になる。
左が5.3.4、右が5.4.0。
見た限り、スライス結果については変化がない。
変化があったのは、ヘッダーに格納されている画像情報、ヘッダーに格納されている処理時間、コメントとして出力されているパラメータ情報。
上の差の図はコメント部分を表示している。
ヘッダーに格納されている画像情報
今までオブジェクトは灰色を使っていたのだけど、黄色になった。
この色は画面上で表示している色をそのまま利用しているのかもしれない。
なお、テーマを変更してもオブジェクトの色は変化がなかった。
ヘッダーに格納されている処理時間
5.3.4では20mm Boxの出力時間は928秒、5.4.0では855秒となっていた。
樹脂量(長さ)の計算アルゴリズムにバグあって修正したのだろうか。
ちなみに以前私が作成したツールでは759秒だった。樹脂の量(長さ)も、5.4.0では1.21m、私のは約1m。私のツールの方バグがあるのかな?
パラメータ情報
まず、ChangeLogsに掲載があった「材料密度(重量推定用)」関連のパラメータが追加されていた。
このパラメータは以下の画面のもの。
ただ使用したのは標準PLAなのだけど、これに関しては画面からの確認はできず、表示設定可能なのは「カスタム素材」を選択した時だけなようだ。
次に、Adventurer3では必要なかった右のエクストルーダーに関する情報。これが削除されていた。
パラメータのエクスポート結果
次にパラメータファイルの内容について。
出力したのはPLAの標準のやつ。
左が5.3.4、右が5.4.0。
profileNameは保存時のファイル名になり、5.3.4は「標準534.fcfg」、5.4.0は「標準.fcfg」というファイル名を付けたので差がある。
次にfilamentSizes?とsupportExtruderTypeが5.4では削除され、ChangeLogsに掲載されている「材料名や材料密度(重量推定用)」に関する情報が追加されている。
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