Ver5.3で新しく追加されたパラメータの動きについて調査してみた。
外枠-Shell Print Order
選択可能な項目は以下の通り。
- from inner to outer
- from outer to inner
- anti-over rush deceleration
関連性がどのようにあるのか今回調べることができなかったのだが、「from inner to outer」「from outer to inner」を選択すると「印刷開始地点-最適化の開始点を許可する」が非表示になる。
anti-over rush deceleration
まずはデフォルト値である「anti-over rush deceleration」から。
左がVer4.6、右がVer5.3。
これを見る限り、旧バージョンとの差はない。昔からこの出力がされていたようだ。
出力順序も内周から外周へとなっている。
出力順序で見た場合、「from inner to outer」と同じなのだけど2点ほど動きが異なるものがあった。
- 外周出力に向けて速度をノズルの移動速度を落としていく。
計算上15%まで下げるようにしているみたいだ。 - 内周から外周へのヘッド移動と外周最後に「クイッと」内側に折れるような移動が、単純な移動ではなく吐出移動になっている。
以下の2か所。この部分の移動速度は「一般的な-スピード-樹脂押出時の最低速度」を使用している。- G1 X9.80 Y-9.80 E73.0693 F300
ここが外周への移動 - G1 X9.30 Y-9.40 E75.6302 F300
ここが外周出力後、ちょっとだけ内周に移動しているところ
- G1 X9.80 Y-9.80 E73.0693 F300
from inner to outer
出力順序は「anti-over rush deceleration」と同じ。
ただ速度に差が出ている。
上の例は「Start Point Acceleration」のパラメータが適用されて見づらいが、「anti-over rush deceleration」がF3600となっているが「from inner to outer」の方はF2520になっている。
この件はFlashPrint-Start Point Accelerationにも書いたが、たぶん不具合なんだろうなと思う。
from outer to inner
「from inner to outer」とは逆に出力順序を外周から内周へとしている。
実際に主力イメージを見てみると外周から内周へと出力しているのが分かる。
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