ここまでで判明したAdventurer3の制御用Gコード一覧
- 2021/07/09 M610の内容を修正
- 2021/09/21 M601, M119の内容を修正
Gコード一覧
M601
通信開始を表し、コマンドの後ろにS1とつける。
M601 S1と送信する。
ファームウェアの管理バージョンが2.1の場合、機器からの返信の一部にV2.1という文字列が入る。
詳細はAdventurer3-ファーム1.3.1でのWi-Fi接続を参照。
M602
通信終了を表す。
このコマンド送付後、ネットワークが切断される。
M115
機器に関する情報を取り出す。FlashPrintではM601送付後送信されれ、次のような返信が来る。
CMD M115 Received.
Machine Type: FlashForge Adventurer III
Machine Name: Adventurer III
Firmware: v1.0.7
SN: hogehoge
X: 150 Y: 150 Z: 150
Tool Count: 1
ok
M119
エンドストップの情報を取り出す。次のような返信が来る。
CMD M119 Received.
Endstop: X-max:0 Y-max:0 Z-max:0
MachineStatus: READY
MoveMode: READY
Status: S:1 L:0 J:0 F:0
LED: 1
CurrentFile:
Endstopは、それぞれの軸に関してのリミットスイッチが押されている場合1が設定される。
機器側で何らかの操作が行われている場合には、MachineStatusやMoveModeがPAUSEDとなる。また造形中はそれぞれBUILDING_FROM_SD、MOVINGになっている。
- 2021/09/21追記
いつの間にかLEDとCurrentFileという項目が追加されていた。
CurrentFileはモードがBUILDING_FROM_SD時に印刷物のファイル名が設定されていた。
M105
温度に関する情報の取り出しで、以下のように返却が来る。
CMD M105 Received.
T0:14 /0 B:1/1
ok
M27
印刷状態。以下のような返信が来る。
CMD M27 Received.
SD printing byte 0/100
ok
M146
LEDの制御。
- LED表示コマンド
M146 r255 g255 b255 F0 - LED消去コマンド
M146 r0 g0 b0 F0
rgbは小文字の必要がある。また、以前rgbの値を0や255以外に変えたが、実際のLEDの色に変化はなかった。表示と消去しか認識しないのかもしれない。
M23
SDファイルからのデータ出力。このコマンド送付後、造形が開始される。
M26
造形停止コマンド。
M28
ファイル転送。
M28 ファイルサイズ ファイル名(たぶんAdventurer3内での保存ファイル名)
というコマンドで送付される。
機器側からokが来たら、以降、4112バイトずつデータ転送をする。転送後、機器側から、転送の成功・失敗が返信される。
ファイルサイズが4112で割り切れない場合は、あまりの場所を0x00でパディングして送付している。
M29
ファイル転送完了コマンド。
M108
温め中止コマンド。
M651
筐体ファンONコマンド。
M652
筐体ファンOFFコマンド。
M114
現在のノズル位置の取得
CMD M114 Received.
X:80.0406 Y:-74.9949 Z:153 A:0 B:0
ok
A,Bについては不明。
M112
緊急停止コマンド。
FlashPrintでは、プリンター操作画面での停止ボタンで送付されている。
M18
モーター電流停止。
M17
モーター電流送信。
G92
現在の位置を原点にする。
M610
マシン名の変更。ただし、この命令は機器側では解釈されていないようで、マシン名の変更は実際にできていなかった。
- 更新:2021/07/03
名称の変更ができるようになっていた。
多分、FlashPrintのマルチ機器制御で、機器名を判別させるためなのではないだろうか。
それか、もともと不具合で名称が設定できていなかったとか。
M650
FlashPrintとのやり取りの間に出ていたコマンドなのだが、何を意味しているかは不明。
G-code – RepRapでは“Set peel move parameters”となっていたのだが。
G1
ノズル・ベッド移動コマンド。
M140
ベッド温度設定。
M104
ノズル温度設定。
印刷時のコマンドの基本的な流れ
M28~M29でデータを転送し、M23で印刷を開始する。
造形を途中で止める場合は、M26を送付する。M112だとノズル等が今その場所で止まってしまうのではないだろう(未検証)。
機器との通信は、10秒以内に繰り返し行わないといけないので、M28送付後も、M119,M105,M27で、機器の状態を監視するようにしている。
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