Flutterで実装されたコードの階層構造を見るための機能で、Android Studioではかなり前からFlutter outlineとして用意されていた。
ちなみに、最新版のプラグインにはFlutter Outlineは削除されている。
2025/06/19(Android Studio Meerkat-2024.3.1/FlutterPlugin-86)
どういった機能なのか
ファイル中に定義されているクラスに関して、メソッドやウィジェット等をツリービューで表示し、ついでにリファクタリング操作(Android Studio内ではContext Actionとして実行できるもの)をアイコンボタンで指示することができた。
実際にクラスの情報を表示したのが上の図。
このFlutter OutlineはFlutterプラグインの83で廃止された。
廃止された経緯
廃止の前に出されたIssueが以下のもの。
Android StudioにあるStructure viewがあるからいらないんじゃないの、というもの。
Structure viewでFlutterのコードを表示したのが以下のもの。
表示自体の概要はほぼ同じ。
ただContext Actionで実行できたアイコンボタンはこちらには表示されないので、コードのリファクタリングはエディタ上で実施してくれって感じになる。
コンテキストメニューを開いて、そこからさらに選ぶといった感じなので、手間はかかるが実現できないことはない。
他、ちょびっと劣化したというのが、エディタ側で選択されたものをView側で選択状態になるというものが、Flutter Outlineはほぼ同期してたのだが、Structure viewではワンテンポ遅れる位。
関連して発生した不具合
Flutter Outlineが廃止されたついでに、Android Studioのエディタ上でウィジェットツリーのガイド表示という機能もなくなってしまった。
設定のON/OFF自体は、上記のように残っているのだけど、エディタ上で表示がされていない。
Issueとして挙げられているのだけどまだクローズされていない。
あと別Issueで修正したよっていうのが入ってたけど、実装見たらちょっと頓珍漢な修正だった。実際修正されてなかったし。
で、原因をちょっと追っていったところ、Flutter Outlineの削除を行った修正の際にこちらの機能も削除されてしまったようだ。
なんとも残念なことだ。
Visual Studioではどうなのか
以上までがAndroid Studioでの話なのだけど、Visual Studio側では同様な機能があるのかについて。
構造表示
こちらは、プラグインで用意されている。
このView上でリファクタリング指示ができないという点で、Android StudioのStructure viewと一緒になるのだろう。
エディタ上でのウィジェットツリー表示
設定上デフォルトはOFFになっているのだけど、ONにすることで使える。
Android Studioでは利用できない機能がVisual Studioでは利用できている。
上記のような感じ。
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