ベッドの水平だしのやり方で、一度水平を出したつもりだったのだが、ちょっと大き目のものを出力したら、右手前の出力でベッドに引っ付かなかったパスが一部あったので、ベッドの水平度を再度調査してみた。
今回は、作成したプログラムがあるので、それを使ってノズルを中央と四角に移動させ、ノズルとベッドの間を計測した。
計測方法
隙間ゲージは手持ちにないので、メモ用紙を切ったものを重ねて使った。
8毎切りしたものをノギスで測ったら、0.5~0.6mm位。調べてみると上質紙に0.07厚というのがあるそうなので、たぶんそれだと思われる。
計測は、校正を実施後、ノズルをX=0, Y=0, Z=0.2mmに持ってきて、そこからZ軸を変えずに4隅に移動させ、紙が何枚入るか確認し、一応、その紙の厚さをノギスで測った。
計測結果
奥 | ||||
0.4/7 | 0.0/1 | |||
左 | 0.2/3 | 右 | ||
0.1/2 | 0.3/5 | |||
手前 |
数値は「隙間(mm)」/「紙(枚数)」で表してみた。右奥側は、以前の計測では、もっと隙間がない状態だったので、ベッドにベース部の爪の間にプラ板を挟んで、0.3mmほど下げた状態にしてある。
以前、ベッドの水平は出したつもりだったのだが、いつの間にかまた狂ってしまったようだ。
また、調整しなければいけないのだが、こう、中央、4隅ともバラバラだと、どう校正していけばいいものか。ちょっと悩む。あと右奥は、これ以上プラ板を挟み込むとシートの取り出し等に手間がかかるので面倒だし。
今のところは、水平らしい中央から左手前側に造形物を置いて出力するしかないか。
ついでに調査
ここで、ベッドの温度を上げたら、隙間が変わるのか?とちょっとした疑問が出たので、ベッドの温度を55度、これはPLA印刷時に使用するベッド温度だが、この温度にした場合の隙間も計測してみた。なお、前の計測はベッド温度あ10度だった。
奥 | ||||
0.5/8 | 0.2/3 | |||
左 | 0.3/4 | 右 | ||
0.2/3 | 0.4/6 | |||
手前 |
結果としては全体的に紙1枚分、隙間が増えた。右上は2枚分。
右上が他とは違うのは、隙間調整のために差し込んだプラ板があるからか?
ただ、なぜ1枚分の隙間が増えたのかはちょっと不明。
これは、何度か追試をやる必要があるのかな。もしベッド温度を55度に上げると、常に紙1枚分ギャップが発生するのなら、出力時のZ軸を常に-0.07以下にしなければいけなくなってしまう。
最後に
現状のAdventurer3のベッドの形式だと、水平度をこれ以上調整するのは難しいのかな。最低でも0.1mm近傍に収めたいのだが。
なんか、校正不要といううたい文句に騙されてしまった感じがする。
日本サイトにはキャリブレーション不要とは書かれているが、それの意味するところについては具体的に書かれていないし、海外のサイトを見ると、No Leveling Printingと書かれているが、やっぱりこれも具体的に意味しているところが不明だし。
コメント
Take4-blue 管理人様
初めまして「ライオン」と言います。
初めて、コメントを書き込みます。
Adventurer3を使い始めて、まだ「3ヶ月程」の初心者で、以前「Z軸あそび」の記事を参考にさせて頂き、同じ様な状況でしたので、とても助かりました。
今回、コメントを書き込みましたのは、同じ様に「テーブルの平行調整」が狂っている状況になり、現在は「テーブル平行」が「0.1mm位の誤差」で収まっています。
※ 隙間ゲージを使用していますが、±0.1mmの誤差があると思います。
尚、Adventurer3のサイトで「Adventurer3ベッド水平出し用固定具」を行い調整致しましたが、解決出来ませんでした。
初心者の私が行いましたので、不具合等があるかも知れませんので、参考程度に、下記の内容で調整致しました。
※ 考え方:「Adventurer3ベッド水平出し用固定具」で調整すると、テーブル平行自体が「狂っている」と、そもそも「Z軸の水平出し」も「狂う?」と考えました。
尚、言葉の表現が分かりづらく、伝わらない事もあるかと思いますが、ご了承ください。
重要:1から調整となる感じなので、今まで調整したご苦労が、振り出しとなってしまいます。
● この調整で「ノズル」と「ベッド側」の水平が出るものでは「ありません」ので、改めて「ベッド側」の水平調整が必要になります。
A:Z軸ベッドの水平調整
今回は「ベッド水平出し用固定具」を使用せずに「Z軸のブラケット」からの「隙間」で調整。
1:管理人様の記事で「ベッド左右のバランス調整」と同様に上部の「ベルトを緩める」状態にします。
但し、ベルトの張る黒い部品を外すのではなく、ベルトが緩む(スクリュー上部の部品から外れない)程度にします。
注意:Z軸が、落下する可能性も考えて「ベッド水平出し用固定具」を安全の為、装着する事をお勧めします。
2:本体を「正面扉」を上になる様に、本体を寝かす。
3:本体内側から見て、上側の左右のZ軸を支えている「黒(T型)の部品」の面と、「スクリューネジ固定用」の「黒い部品」の距離を、スケール(ものさし等)で測ります。
4:この時、左側の距離と右側の距離を合わせる事により「ベッドの水平」が出る事になります。
例:左側が「30mm」で、右側が「29.5mm」とした場合、左側の「30mm」に合わせるように、右側を下げます。
この時、「1:」の「ベルトの黒い部品」を緩めたので、片方の指で「ベルト」を「つまみ」ながら、「ベルト」動かない様に、右側の「スクリュー上部」を「廻して」ベルトの溝を「一山づつ」動かして、左側の「30mm」に合わしていきます。
左右が、同じ距離になりましたら「ベッド水平出し」が完了になります。
尚、「スクリュー上部」を廻して動かした後に、毎回「黒(T型)の部品」でベルトを張ってのち、左右の距離が同じか確認して下さい。(毎回、調整後に張り直すのは、面倒ですが・・・)
以上、私が行いました「Z軸の水平出し」の手順です。
※ テーブル側の平行だしは、管理人様の調整方法「+」追加調整しています。
尚、状況により、調整方法の違いがあると、考えています。
●この調整方法は、テーブルの左側が「低い時」の対処方法です。
簡単な、説明ですが追加で下記の方法で、行いました。
1:テーブルの「黒いプラットホーム」を取り外し、土台の「アルミ?」の台の中央にある「小さな+ネジ」を2本外す。
2:アルミの土台を指で「左側にスライド」し、左上へ持ち上げると土台が外れます。
注意:この時、左側に配線が付いていますので、勢いよく持ち上げないで下さい。
配線が破損して、故障の原因になると思います。
3:土台をカバー左側に立てかけて、その下にある「ベース台」を左側の「+ネジ」3本を取り外します。
4:ベース台を持ち上げますと、「+ネジ」を外した下に「Y軸」とつながっている土台がありますので、「+ネジ」と重なる所(出っ張りの支柱?)に、コピー用紙を支柱に合わせる様に、丸い穴を空けた物を「一枚ずつ」間に乗せる?感じで、高さを上げて、調整しました。
以上、簡単な説明でした。
※ 上記の作業も、調整しては「組立て」「テーブルの平行測定」となりますので、面倒な繰り返し作業となります。
長々とコメントを書き込みまして、大変失礼致しました。
追伸:V1.1.2(2019-2-24)のソフトを使わせて頂きましたが、何故か?「ヒーテッドベッド」の温度が反映されないのは、設定がおかしいのでしょうか?
尚、FlashPrintの場合、読み込ます前に「メモ帳」にて、「;start gcode」より前の「;」を削除すると、正常に機能します。
最後に、質問をしてしまい、申し訳ございません。
ライオンさん、コメントありがとうございます。
テーブルの水平だし、プラットフォームを外して、左側にあるネジ3本部分で調整するというご意見は参考になります。
たぶん同時期なのかもしれませんが、海外の掲示板(reddit)で「Things I’ve found out regarding the Adventurer 3/Monoprice Voxel.」というタイトルでベッドの調整方法が載ってはいたのですが、どうやるのか?という部分にちょっと頭を悩ませていました。
ただ、これだと左側の前後の調整はできても、右側の前後の調整ができないのではないかと思い、まだやっていません。
次に、プログラム側の不具合ですが、ちょっと見てみます。
FlashPrintの出力は使っていなかったので、ちょっと気が付きませんでした。
後、返信遅れて申し訳ありません。
管理人様
コメントを、書き込みました「ライオン」です。
コメントを書き込むのは初めての事でしたので、サイトに反映されるとは気が付かず、返信が遅くなりました。
テーブルの平行だしが「海外の掲示板」であったんですね。
それすら、検索出来ずに、ほぼ自己流の方法でした。
管理人様が疑問になられている「右側の前後の調整ができない」と思われるのは、正解だと思います。
と言うのも、右側は「ベアリング一本」で「前後に移動するだけ」の構造だからだと思います。
ADVENTURER3 の「平行だし不要」=「誤差が出たら厄介者」と考えています。
本当ならば「ADVENTURER3」本体で出来たらなって思います。
私が、右側前後の誤差を調整した方法は単純に「セロハンテープ」を張るだけでした。
100均で購入して、使用している普通の「セロハンテープ」になります。
私が行った「左前後の平行」調整が、あっているのか正直分かりませんが、下記の方法で調整しました。
参考になれば幸いです。
管理人様の「計測結果」の数値から、右奥(±0mm)右前(+0.3mm)の場合。
1:右前より右奥の方が「-0.3mm」低い事になりますので、「テーブル中央辺り」から「前」の部分半分(移動距離分+α)のみに「セロハンテープ」を張って、高さを上げています。
2:セロハンテープを「一枚」張っては、平行測定して、何度か繰り返して「右側の前後」の平行を出しました。
上記の方法ですと、セロハンテープを張った部分を重ね過ぎると、少なからずとも「段差」が出来ると考えています。
その為、張る部分を少しずらして、極端な段差を抑えて調整しました。
尚、「右側の前後平行だし」を行うと、再度全体の高さが合わない時があります。
その為、再度「左側」と「右側」の平行(高さ)調整が必要になる可能性もあります。
言葉足らずの所があるかと思いますが、上記の内容で、テーブル平行を調整しました。
ライオンさん、コメントありがとうございます。
セロハンテープでの調整のやり方教えていただき、ありがとうございます。
ただ、出力品質には代えられないのでしょうけど、やはりだいぶ手間がかかると感じてしまいます。
時間があるときにでもやってみたいと思います。