E-TTL2-通信の解析3に引き続いて、今度は、カメラと外部ストロボとのワイヤレス通信について調べてみた。
一応目的としては、ArduinoまたはESP32とLEDで外部ストロボを制御できないかなというもの。
手持ちのカメラはEOS-7D、ストロボは270EXIIと580EXII。
カメラには、以下の様に外部ストロボのワイヤレス機能というのを持っている。
これは、7Dの設定画面。
ワイヤレスといっても電波形式ではなく光通信を使って制御しているようだ。
これは、外部ストロボの受光部らしきところを指でふさぐと、制御できないことからの類推。
上の写真の丸で囲ったところ。
さらに7Dは無線通信をする機能は持ってないし。
7Dは内蔵ストロボを使った通信をしているようだ。
信号の受信
回路的なもの
どのような通信を行っているか調べるため、フォトトランジスタを使った回路を作成し、まずはロジックアナライザで見てみた。
使ったのはNJL7502L。
こんな回路で受信。
抵抗に関しては、どれくらいの値がいいのか不明だったので、可変抵抗を使ってみて、いい塩梅の値を拾ってみた。
調べた結果、5V CMOSレベル(Vth 2.5V)の場合、490Ωできれいな信号が取れるようになった。
受信結果
マニュアル発光
まずは、マニュアルの1/16発光のものが以下のような感じ。
左側が1/16発光パラメータで、右側パルスが発光指示なのだと思う。
左側を拡大したものが以下になる。
左側6パルスの間隔は100μ秒。右側パルス間隔は90~95μ秒ほどだった。
その後、発光量を変更してみたところ、前半部は変化せず、後半5パルスが発光量を示すパラメータのようだった。
E-TTL2発光
次にE-TTL2での発光パターン。
全部で4ブロックになっていて、プリ発光パラメータ、プリ発光指示、本発光パラメータ、本発光指示、といった感じだろうか。
まずはプリ発光パラメータ。
最後の5パルスが発光量を示すものならば、1/32-1あたりの物と同じ配置だった。
次に本発光パラメータ。
こちらは多分1/4発光。
その他
単純なマニュアルやE-TTL2以外に、チャンネル指定、グループごとの発光量調整、E-TTL2時のグループ光量比などにより、送信データに結構バリエーションがあるのが分かった。
今回は、ここまで。
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