ダイコンのDECOに関する取説記載内容

ダイコンの機種ごとの、DECO(減圧潜水時)表示に関する取扱説明書の記載内容をまとめてみた。
内容は2020/04/28時点でのもの。

 WATEC(Sプロ) ガリレオルナ

私が現在使用しているダイコン。

取説には減圧潜水となった場合の具体的な対応の記載はされていない。OWをとった時点で、どのような対応をするべきか、というのを理解しているという前提の記述なのだと思う。

ちなみに、TATはTotal Ascent Timeの略だと思う。

記載内容

MBレベルに合わせて表示が変わる。
MB1~5ではLevel StopとDeco Stop、深度、時間、TATが表示される。
MB0では、Deco Stop、深度、時間、TATが表示される。

  • Level Stop
    マイクロバブルの発生を抑制するため、指定された深度、時間とどまったほうがいいという指示
  • Deco Stop
    蓄積された不活性気体が指定値を超えたため、減圧潜水するため、指定された深度、時間とどまったほうがいいという指示
  • 深度
  • 時間
  • TAT
    使用しているガスで水面に浮上するまでの最適な時間。
    この時間に安全停止の時間は含まれていない。

TUSA IQ-800

初めて買った機種。
現在はガリレオルナのサブとして使っている。

説明としては詳しく掲載されているのだが、ちょっと長く、読み解くのに苦労するのかもしれない。

記載内容

前述のように、全てのレジャーダイバーは無減圧潜水時間に常に留意し、あくまでも範囲内でのダイビングを行うことが絶対条件です。しかしながら、不注意や緊急事態で無減圧潜水の限界を超えなければならない場合、IQ-800は限定された減圧情報を提供します。

表示された無減圧潜水時間(NDL)より、長く(深く)潜水した場合には、残留窒素バー9つすべてが表示され、DECO文字とDECOフラグが15秒間表示点滅します。また、同時にアラーム音(あるいは振動)で3秒間、計2回警告した後、減圧潜水モードに切り変わります。

減圧潜水警告

減圧停止深度とは、その時点で安全に浮上ができる最も浅い深度(減圧停止位置)です。万一、減圧潜水モードに切り替わった場合には、浮上速度に注意しながら、減圧停止深度(それより約0.5程度深い位置を目安)まで必ず浮上する必要があります。

減圧潜水状態

例えば(図16)は、無減圧潜水時間を超えたために減圧表示に代わり、6mの減圧停止深度に浮上するよう指示が出ています(減圧停止深度に向かって浮上中の状態)。ダイバーは直ちに、浮上速度に注意しながら水深約6.5m付近まで浮上して減圧を始めなければなりません。(他の表示は、減圧停止時間は2分、現在水深が7.6m、潜水時間は17分、最短浮上可能時間は 9分であることを示しています。また減圧状態を示す減圧警告フラグとDECO文字が点灯しています。)

減圧停止深度は最初3mですが、そのまま深い位置に留まっていると、6m、9m、12m、15m、18m……と 3m刻みで表示が変わっていきます(最大99m)。減圧停止深度が深くなるということは、水面に浮上するまでに必要な時間とタンクのエアーも当然多く消費します。IQ-800が最初に減圧潜水表示に切り替わった場合には、減圧停止深度より0.5m程度深い位置を目安に、スピードオーバーに注意しながら直ちに浮上し、減圧を開始しなければなりません。

指示通りの水深および時間で減圧を終えると、DECOマーク・減圧停止深度・減圧停止時間・総浮上時間が消え、元のダイブ(無減圧潜水)モードに戻ります。減圧に要する時間はそれまでのダイビングプロファイルによって決まりますので、例えば、減圧停止深度を目指して浮上している途中でダイブ(無減圧潜水)モードに戻ることもあります。ダイブ(無減圧潜水)モードに戻っても、当然その位置より深く潜ってはいけません。必ずスピードに注意して浮上するようにして下さい。

海面が荒れている時等は、一定の減圧停止深度を保つことは困難なので、指示深度より浅く浮上しないよう、0.5m程度深い位置を目安に減圧を行ってください。もしも、減圧停止深度より浅く浮上すると、現在水深、DECO文字、DECOフラグ、減圧停止時間、減圧停止深度が点滅し警告音が3秒間、計2回鳴り(あるいは振動し)、それより深い位置に潜るよう警告がなされます(図17)。この警告が出た場合は、直ちに指示深度より深い位置に戻って下さい。下図は減圧停止指示深度が3mに対して、現在水深が2.7mなので、減圧停止指示違反警告が出ていることを示しています。

減圧停止指示違反警告

減圧停止中、減圧停止時間と最短浮上時間は、0に向けてカウントダウンして行きます。減圧停止深度が浅く変わると、更にその深度まで浮上して停止することが可能になります。そして、最短浮上時間と減圧停止時間の表示が共に0になり、ダイブ(無減圧潜水)モードの表示に戻ったら、水面に浮上することができます。

このようにIQ-800は限定された減圧潜水の情報を提供することはできます。しかし、あくまでも無減圧潜水がレジャーダイビングの基本であることを、全てのダイバーは肝に銘じる必要があります。

SHEARWATER TERIC

海外の某掲示板で絶賛されている機種。
絶賛理由は、どうやらカスタマイズ性とサポート対応らしい。

記載内容

減圧停止は、減圧症(DCI)のリスクを軽減するために従うべき強制的な停止です。減圧停止は、3m(10ft)間隔で行います。
減圧停止は以下のように表示されます。

NDL表示位置の切り替わり

NDLがゼロになると、減圧停止情報は標準レイアウトでは減圧欄の左側に、大文字レイアウトでは情報欄メイン画面の左側に位置が切り替わります。
OC Recモードでは、減圧の義務はレクリエーションダイビングにおける緊急事態であるため、安全停止の表示が赤色になります。

必要な減圧停止

減圧停止が必要な時は、警告が表示されます。

減圧停止違反

減圧停止よりも浅い深度まで浮上したものの、現在のシーリングよりも深い深度であった場合は、停止情報が黄色で表示されます。

現在のシーリングよりも浅い深度まで浮上した場合は、赤色で表示されます。停止に著しく違反すると、「停止ミス(MISSED STOP)」(停止を怠った)警報が発生します。

減圧停止の完了

OC Tecモードでは、全ての減圧停止が終了すると、「減圧クリア(Deco Clear)」と表示されます。
有効であれば、減圧クリアカウンタがゼロからカウントを開始します。
OC Recモードでは、減圧停止が終了すると、安全停止がカウントダウンを開始します。
安全停止または減圧停止カウンタがオフの場合、画面には「クリア(Clear)」と表示されます。

減圧停止深度と時間

強制減圧停止が必要になると、NDLは減圧情報に切り替わります。

浮上可能な最も浅い深度と停止すべき時間です。

デフォルトでは、TERICは3m(10ft)を最終停止深度に設定してあります。この設定で、ダイバーが6m(20ft)で最終停止を実行してもペナルティにはなりません。唯一の違いは、ガスの排出が予想よりも遅くなることで、予測される水面までの時間(TTS)が実際のTTSよりも短くなってしまうことです。必要であれば、最終停止を6m(20ft)に設定することもできます。

アクアラング i-300

英語マニュアルを機械翻訳したもの。

記載内容

減圧潜水をするには、指示された必要な停止深度よりわずかに深いか、または等しい深度まで安全に制御された上昇を行い、指示された停止時間だけ減圧する必要があります。実際の減圧停止時間は、減圧停止をしている深度に依存し、指示された停止深度を下回るほど、クレジットは少し少なくなります。次のより浅いストップデプスが表示されるまで、必要なストップデプスよりも少し深く留まる必要があります。その後、ゆっくりと上昇できますが、指示された停止深度よりも浅くはできません。

減圧潜水に入ると、可聴アラームが鳴り、可聴アラームが消音するまでアラームLEDが点滅します。メッセージUP、上向き矢印、N2棒グラフのアイコン全体が点滅します。さらに、停止深度、停止時間、TTS(Time To Surface)の値が表示されます。

TTSには、必要なすべてのアールデコストップでの停止時間と、許容される最大速度に基づく垂直上昇時間が含まれます。

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